北大阪医療生活協同組合
人の暮らしと、地域に根ざした 生涯医療
看護部長の独り言・・・・一年を振り返って

2021.01.07

 あけましておめでとうございます。

昨年はコロナに始まり、そんな中電子カルテを導入し、稼働後もキーマンを中心になんとか順調に稼働しています。

医師やコメディカルと患者様の支援をしていくためにタイムリーな情報共有が出来るようになり、半年もたてば

看護師もベッドサイドにいる時間がもっと増えるのではないかと、電子化によるメリットを期待しています。



 私事ですが、母が5月にくも膜下出血で倒れ、父や私達の生活も一変しました。

なんの前触れもなく、私と妹が訪ねて行くといつもと様子がおかしく病院へ連れて行く車の中でけいれんを起こしました。

大学病院で手術をしましたが、意識は戻らず、当然寝たきり状態になりました。

医療従事者である私でも実母の急なことを受け入れるのに頭では理解していても、冷静になるのは時間がかかりました。

機械やチューブに繋がれ、医師からの説明はありますが、看護師さんからの家族への言葉はまったくありませんでした。

急性期の病院は看護師がたくさんいて、手厚い看護が出来るというのではなく、いろんなことに追われ患者のそばにいれないんだな

ということを実感しました。

気管切開を余儀なくされ、体の浮腫も、褥瘡も・・・・手術後のナート糸にも気づいてもらえず・・・・

その時思ったのは、「一日も早くうちの病院に連れて行こう」と

うちの病院で高度な治療はできないけど、いつも誰かの声が聞こえ、綺麗にしてもらい、穏やかな日々を過ごし看取りをしようと思ったのです。

 今では気管切開も外れ、リハビリでリクライニングの車椅子に乗り、内服薬も余分なものを削除してもらい、一日600キロカロリーの

注入食ですが褥瘡も浮腫もなく、時折声掛けに目を開けることもあります。

これでよかったのかどうかはわかりませんが、父のためには母がどんなかたちでのいることが必要なのかと思っています。

人は喋れて、歩けて、食べれて生きてると思えると私は思っています。

でも自分でそれを選べなくなってしまったら、どうしてあげればいいのか

家族の想いに寄り添っていけるのが療養型病院だと思っています。

家族ケアをし、患者・家族に寄り添える医療・看護がとても大切だと思っています。



 当院スタッフは最後まで食べてもらえるようtryする、寝たきりにしない、抑制をしないをモットーに日々患者様・家族様の想いに寄り添って

いきたいと思っています。



 今年も看護部は自己研鑽し、患者様、家族様によりよい看護・介護を提供できるように努力していきます。



急性期や他院で出来なかった看護・介護を私たちと一緒にしてみませんか?