今回は、
認知症ケア委員会の活動について紹介します。
認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまい、働きが悪くなったために様々な障害が起こり、生活する上で支障が出ている状態(およそ6カ月以上継続)を指します。
当院では、2023年に認知症ケア委員会を発足しました。
療養病院であるからこそ、
患者様に心置きなく過ごしていただき、穏やかさを取り戻すことができるよう取り組んでいます。
【目的】
1.
認知症による行動・心理症状(BPSD)を理解して多職種が連携・対応することで、
認知症の悪化やBPSDを予防し、入院生活を穏やかに過ごしていただく環境づくり
2.身体拘束廃止のための質の高いケアを実施し、
患者様・家族様の意思決定を支援
【メンバー構成】
委員長(医師) 副委員長(看護師)
委員(認知症看護認定看護師、薬剤師、作業療法士、社会福祉士、各病棟看護師・介護士)
【活動内容】
1.毎月第3火曜日に委員会を開催し、
症例の共有や
勉強会などを行っています。
2.
認知症ケアが必要な患者様や
身体拘束解除に向けての
ラウンド、職員・家族様からの
相談対応を実施しています。
3.
認知症ケアの質の向上を目的とする
研修会などを行っています。
4.精神科医の定期受診に同行し、
患者様への対応方法や
お薬の調整について
多職種で検討しています。
今後は、落ち着きがない、歩き回ってしまうなど目立ちやすい症状だけでなく、
無気力、無関心といった見落とされる傾向にある非活動性BPSDに対しても積極的に介入していきたいと思っています。
認知症ケアチームでは、
認知症の様々な症状に対する相談対応も行っておりますので、お気軽にお声がけください。